パフェを食べられない人のブログ

そんなことしてる場合か?

それは私のお祭りではないという話

最近は、電車に乗るのが嫌になってしまったので、徒歩一時間圏内であれば歩いて移動することにしています。

この前歩いて帰っていたら、ふいに祭囃子の音が聞こえて、覗いてみたら神社でかなりしっかりしたお祭りが開催されていました。

お祭りはいいものですね。真っ暗なのに明るくて、人がたくさんいて、声が聞こえて、いろんな食べ物の匂いがして、お祭りはいいものです。

なんとはなしに焼き小籠包を買って、適当に座り込んで食べました。美味しかった。知らない人たちがたくさんたくさん楽しそうにしている。焼き小籠包を食べ終わって、帰ろうと大通りに出たら、手に手に小太鼓を持った人たちが行列を成していて、なんて呼ぶのか分からないけどふさふさした大きい何かを揺さぶっている人や、笛を吹く人らがいて、動画を撮って、また少し楽しくなって、そしてめちゃめちゃ寂しかった。それは彼らのお祭りであって私のお祭りではないからです。私には地元と呼べる地域がないので、私のお祭りはありません。そんなことは本当に別に大したことではないのですが、私にも、私のお祭りと呼べるものがあれば、そうすれば私は東京から出てそこに帰ることができるのに、それは本当に大したことではないんですけど。

渋谷のハロウィンに集まる彼らは、彼らにもお祭りが無いんじゃないですか?違うかな。

彼らにも彼らのお祭りがないので、彼らのお祭りがほしくてああして一年に一度、何もない渋谷の街へ集まるのではないかと思うととてつもなく寂しい。渋谷のハロウィンがもっともっとめちゃめちゃで楽しくて過激で陽気なものになって、お祭りを持たない人たちの立派なお祭りになればいい。そうなったら、それでもやっぱり、それは私のお祭りではないですね。